FTXが暗号資産取引に関する10の独自規制を公開

世界最大の暗号資産取引所の一つであるFTXは12月4日、「暗号資産取引プラットフォームの市場規制に関するFTXの主要原則(FTX’s Key Principles for Market Regulation of Crypto-Trading Platforms)」と題する文書を発表した。

今回FTXから公開された主要原則は全部で10項目あり、これらが制定されれば、政策立案者がデジタル資産のエコシステムを効果的に規制しながら、潜在的な成長と革新を最大限に引き出すことができるようになるとされている。

これらの原則の詳しい内容については、12月8日開催の下院金融サービス委員会の公聴会「Digital Assets and the Future of Finance(デジタル資産と金融の未来)」において、FTXのCEO兼共同創業者を務めるSam Bankman-Fried氏により、解説されている。

新たに公開されたFTXの市場規制に関する10の原則は、以下の通りだ。

上場に関するルールとプライマリーマーケットレギュレーターへの提案

フルスタックインフラプロバイダーと市場の中立性の維持について

暗号資産のカストディに関する主な機能と開示要件について

フルスタックインフラプロバイダーと取引ライフサイクル (トークン発行、資産管理、市場の秩序安定、決済、クロスマージニングとポジションのリスク管理)

暗号資産取引プラットフォームプロバイダーの規制および市場の確保について

顧客保護の徹底について

財務報告責任について

プラットフォームで使用されるステーブルコインの基準確認について

フルスタックインフラプロバイダーの適切なサイバーセキュリティの保護措置について

マネーロンダリング防止および顧客情報に関するコンプライアンスの確保について

Bankman-Fried氏は「この原則は、投資家と一般市民の保護を最優先にして策定されました。私たちは、米国や世界中の規制当局と協力して、賢明な規制の枠組みを導入できることを願っています。」と述べている。

同社については12月6日に、総額15億ドルにも及ぶ資金調達を検討していることも報じられた。また、不動産企業INHOUSE COMMERCIALと提携し、暗号資産による不動産購入のサービスを開始することも発表している。